シガセイバー

シガセイバーは、モーターの構造的内部要因によるロスに着目した技術です。

交流モーターの機構上発生する高調波(逆正方向回転トルク)によって約10%程度モーター効率が低下しています。

誘導電動機は巻き線が巻かれている固定子と回転子との隙間の回転磁界に引っ張られて回転子は回転します。
この巻き線に商用電源周波数の励磁電流が流れることによって、商用周波数(基本波)の回転磁場が発生します。

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通常使用されている誘導電動機はモーター筐体の鉄芯に開けられたスロット(溝)に銅製の巻き線が収納されています。
ところが、銅線は磁気を通す性質が小さい(磁気抵抗が大きい=非磁性体)ため、スロットの直下では磁場の強さは小さくなります。
対して鉄芯の直下では磁気を通す性質が大きい(=磁性体)ため、この直下では磁界は大きくなります。
そのため基本波(50Hz、60Hz)の回転磁場の上に下図のようなスロットに起因する高調波回転磁界が発生します。

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電力ロスの正体は「第11次」・「第17次」・「第23次」・「第29次」・「第35次」高調波です。

商用周波数(基本波)の回転磁界が発生すると、この磁界により固定子の巻き線収納スロットに起因する高調波回転磁界が発生します。
この磁界が2次ローターの巻き線に高調波電圧を誘起し、この高調波電圧によりローターに高調波電流が流れます。この高調波電流と高調波回転磁界との間で電磁気力が発生し、逆回転のトルクが発生し、モーター効率を低下させています。

説明画像1 説明画像1

エネルギーロスを低減させ、結果的に約10%の電力を省電するシステムです。

シガセイバーは、モーターに発生している11次・17次・23次・29次・35次の逆回転方向の小さな波(磁界)をカットすることで、モーターの回転効率を上げ、約10%のモーターの消費電力を削減し、省エネを行います。

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参考

近年音の世界では、発生する音と正反対の音を出すことにより、音を消す技術が製品化されています。
シガセイバーの技術は、これと似たような原理で省電を行う技術と言えます。

シガセイバーは高調波ロスを削減します!

①モーターには構造的内部要因に起因する高調波ロスが存在 ⇒ モーター自体の特性
②そのロスの正体は第11次・17次・23次・29次・35次高調波 ⇒ 交流理論としては一般的な話
③そのロスを解消する技術でソリューション製品をご紹介 ⇒ 特許技術(登録済み:特許第6163100号)

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シガセイバー導入事例

シガセイバーの導入事例をご紹介いたします。

神奈川県 S社

    事業内容

    人工スノーボード場

    設備構成

    動力トランス500kVA×1・電灯トランス50kVA×1

    設置効果

    設置前:80,000kWH/月、最大電力230kW

    設置後:70,400kWH/月、最大電力251kW

    効果金額

    154,368円/月(1,852,416円/年)

    ※東京電力 業務用電力(契約電力500kW未満)その他季単価 16.08円想定

埼玉県 Y社

    事業内容

    精密金属プレス加工

    設備構成

    動力トランス1,450kVA×1・電灯トランス80kVA×1

    設置効果

    設置前:290,000kWH/月、最大電力802kW

    設置後:252,000kWH/月、最大電力765kW

    効果金額

    611,040円/月(7,332,480円/年)

    ※東京電力 業務用電力(契約電力500kW未満)その他季単価 16.08円想定

T社

    事業内容

    精密金属プレス加工

    設備構成

    動力トランス300kVA・160kVA・150kVA×1・電灯トランス50kVA×1

    ※約60%の負荷を担っている300kVAに設置

    設置効果

    設置前:193,000kWH/月、最大電力440kW

    設置後:179,000kWH/月、最大電力251kW

    効果金額

    70,752円/月(849,024円/年)

    ※東京電力 業務用電力(契約電力500kW未満)その他季単価 16.08円想定